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旧第437条(連帯債務者の一人に対する免除)


【改正法】
削除
【旧法】
(連帯債務者の一人に対する免除)
第437条 連帯債務者の一人に対してした債務の免除は、その連帯債務者の負担部分についてのみ、他の連帯債務者の利益のためにも、その効力を生ずる。

※上記赤字の部分が改正部分です。

【解説】

この部分は、旧法の第437条(連帯債務者の一人に対する免除)の規定の削除になります。改正法では、連帯債務の絶対的効力事由が削減されていますが、この部分もその一つです。

旧法では、連帯債務者の一人に対してした債務の免除は、その連帯債務者の負担部分についてのみ絶対的効力事由とされ、他の連帯債務者にも効力が生じます。ということは、連帯債務の一人に対して債務を免除すると、債権者が他の連帯債務者に対して請求するときに、その額が減少することになります。しかし、それは債権者の意思に反するおそれがあります。

そこで、旧法の第437条が削除されましたので、連帯債務者の一人に対して債務を免除しても、他の連帯債務者に対して効力が生じず、免除をしていない他の連帯債務者に対して全額の請求をすることができます。

なお、改正法の第437条は「連帯債務者の一人についての法律行為の無効等」の規定に変わっており、この条文は旧法の第433条(連帯債務者の一人についての法律行為の無効等)の規定と全く同一です。