要物契約、諾成契約とは


【解説】

1.諾成(だくせい)契約とは

契約というのは、通常両当事者の合意だけで成立します。物の引渡などは不要なわけです。

これを諾成契約といいます。

世の中のほとんどの契約は、この諾成契約に属します。


2.要物(ようぶつ)契約

しかし、契約の成立に両当事者の合意だけでなく、現実の物の引渡を要するものがあります。

これは非常に特殊な場合なので、数が非常に限られています

まとめますと、

諾成契約…合意のみ

要物契約…合意+引渡
  例…使用貸借、消費貸借、質権設定契約(動産)、手付契約、寄託契約(民法657条)


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