※この記事は一般的な条文解説で、宅建等の資格試験の範囲を超えた内容も含みます。当サイトの記事が読みやすいと感じた方は、当サイトと資格試験向け教材の関係をご覧下さい。
民法939条(相続の放棄の効力)
【解説】
相続放棄をすることによって、相続人は、その相続に関しては、初めから相続人とならなかったことになります。
したがって、この相続放棄によって、他の共同相続人の相続分が増えることがあります。
たとえば、Aが死亡して、配偶者BとAの子C及びDがいる場合、Cが相続放棄することにより、Dの相続分が1/4から1/2に増えます。
また、この相続放棄に関しては、限定承認のように「全員で」という規定はありませんので、各自が相続放棄することができます。