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宅建 過去問解説 令和元年 問50

【問 50】 建築物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1 地震に対する建物の安全確保においては、耐震、制震、免震という考え方がある。

2 制震は制振ダンパーなどの制振装置を設置し、地震等の周期に建物が共振することで起きる大きな揺れを制御する技術である。

3 免震はゴムなどの免震装置を設置し、上部構造の揺れを減らす技術である。

4 耐震は、建物の強度や粘り強さで地震に耐える技術であるが、既存不適格建築物の地震に対する補強には利用されていない。

【解答及び解説】

【問 50】 正解 4

1 適切。地震に対する建物の安全確保においては、耐震、制震、免震という考え方がある。

2 適切。制震は制振ダンパーなどの制振装置を設置し、地震エネルギーを吸収することで、地震等の周期に建物が共振することで起きる大きな揺れを制御する技術である。

3 適切。免震は、建物の下部構造と上部構造との間にゴムなどの免震装置を設置し、上部構造の揺れを減らす技術である。

4 不適切。耐震は、建物の強度や粘り強さで地震に耐える技術であるが、建物の柱、はりなどを補強することによって剛性を高め、既存不適格建築物の地震に対する補強に利用することができる。



【解法のポイント】耐震性による建物の分類は、今後も出題されますので、確実に押さえておいて下さい。