下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

宅建 過去問解説 平成19年 問20

【問 20】 土地の区画形質の変更に関する次の記述のうち、都市計画法による開発許可を受ける必要のないものの組合せとして、正しいものはどれか。

ア 市街化調整区域内における庭球場の建設の用に供する目的で行う5,000㎡の土地の区画形質の変更

イ 市街化調整区域内における図書館の建築の用に供する目的で行う3,000㎡の土地の区画形質の変更

ウ 市街化区域内における農業を営む者の居住の用に供する建築物の建築の用に供する目的で行う1,500㎡の土地の区画形質の変更

1 ア、イ
2 ア、ウ
3 イ、ウ
4 ア、イ、ウ
【解答及び解説】

【問 20】 正解 1

ア 開発許可を受ける必要はない。庭球場は1ha以上の場合は、第二種特定工作物に該当するが、5,000㎡では第二種特定工作物に該当せず、開発許可は不要である。
*都市計画法施行令1条2項1号

イ 開発許可を受ける必要はない。図書館は公益上必要な建築物であるから、その面積のいかんを問わず開発許可を受ける必要はない。
*都市計画法29条1項3号

ウ 開発許可を受ける必要がある。市街化調整区域、区域区分が定められていない都市計画区域又は準都市計画区域内において行う開発行為で、農業、林業若しくは漁業を営む者の居住の用に供する建築物の建築の用に供する目的で行うものは、開発許可は不要であるが、市街化区域内においてはこのような特則はなく、1,000㎡を超える建築物であれば、開発許可が必要となる。
*都市計画法29条1項2号

以上より、アとイが開発許可を受ける必要がなく、正解は肢1となる。


【解法のポイント】この問題はいわゆる組み合わせ問題ですが、それほど複雑ではありませんので、一つ一つ確実に解答していけば大丈夫です。