下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

宅建 過去問解説 平成18年 問46

【問 46】 住宅金融公庫(以下この問において「公庫」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 平成19年4月に独立行政法人住宅金融支援機構が設立されるが、公庫が貸し付けた住宅ローンの貸付金の回収は、引き続き公庫が行う。

2 証券化支援事業(買取型)の住宅ローン金利は、公庫が決定しているので、どの取扱金融機関に申し込んでも金利は同一である。

3 証券化支援事業(買取型)の住宅ローン金利は、短期変動金利である。

4 公庫の融資を受けている者は、貸付金の弁済期日が到来する前に、貸付金の全部又は一部を繰り上げて返済することができる。

【解答及び解説】

【問 46】 正解 4

1 誤り。公庫が貸し付けた住宅ローンの貸付金の回収は、公庫ではなく、新たに設立される独立行政法人住宅金融支援機構に引き継がれる。

2 誤り。公庫は、金融機関の有する貸付債権の譲受けを行うが、金利は金融機関が定めたものであり、どの取扱金融機関に申し込んでも金利が同一であるということはない。
*住宅金融公庫法17条9項1号

3 誤り。証券化支援事業(買取型)の住宅ローン金利は、短期変動金利ではなく、長期固定金利である。

4 正しい。公庫から貸付けを受けた者は、貸付金の弁済期日が到来する前に、貸付金額の全部又は一部の償還をすることができる。
*住宅金融公庫法21条の4第2項


【解法のテクニック】肢1から肢3は、ほとんど絶望的に分からなかった人でも、肢4は明らかに「正しい」肢で基本的な肢です。大変目新しいことを聞いているようで、正解自体は非常に簡単に出る問題です。宅建試験では、こういう問題も多い。もし、このような問題で肢1から肢3に正解があるような問題であれば、正解率は極端に低くなって、いわゆる「合否を左右するような問題」ではない、ということになります。したがって、基本的な事項について、いかに取りこぼしを少なくするかが合格を左右します。