下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

宅建 過去問解説 平成14年 問27

【問 27】 不動産登記に係る登録免許税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 土地の所有権の移転登記に係る登録免許税の税率は、移転の原因にかかわらず一律である。

2 土地の売買に係る登録免許税の課税標準は、売買契約書に記載されたその土地の実際の取引価格である。

3 土地の所有権の移転登記に係る登録免許税の納期限は、登記を受ける時である。

4 土地の売買に係る登録免許税の納税義務は、土地を取得したものにはなく、土地を譲渡した者にある。

【解答及び解説】

【問 27】 正解 3

1 誤り。土地の所有権移転登記に係る登録免許税の税率は、移転の原因によりさまざまであり、例えば相続又は法人の合併による移転の登記の場合は、1,000分の4であり、土地の売買による移転の場合は1,000分の10となる。
*登録免許税法別表第一

2 誤り。登録免許税の課税標準たる不動産の価額は、当分の間、固定資産課税台帳に登録された当該不動産の価格を基礎として政令で定める価額による。実際の取引価格ではない。
*登録免許税法附則第7条

3 正しい。登録免許税を納付すべき期限は、当該登録免許税の納付の基因となる登記等を受ける時である。
*登録免許税法27条1号

4 誤り。登記等を受ける者は、この法律により登録免許税を納める義務がある。この場合において、当該登記等を受ける者が二人以上あるときは、これらの者は、連帯して登録免許税を納付する義務を負う。したがって、売買の場合の登録免許税は、売主・買主の双方が連帯納税義務を負う。
*登録免許税法3条


【解法のポイント】登録免許税は、肢1の問われ方から分かりますように、実際の税率を暗記していないと正解が出せない問題というは、ほとんど出題されていません。税率については、あまり神経質になる必要はないでしょう。