下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

宅建 過去問解説 平成9年 問23

【問 23】 防火地域又は準防火地域に関する次の記述のうち、建築基準法の規定によれば、正しいものはどれか。

1 法改正により削除

2 防火地域又は準防火地域内においては、建築物の屋根はすべて耐火構造又は準耐火構造としなければならない。

3 防火地域又は準防火地域内にある建築物で、外壁が耐火構造のものについては、その外壁を隣地境界線に接して設けることができる。

4 建築物が防火地域及び準防火地域にわたる場合においては、その全部について準防火地域内の建築物に関する規定が適用される。

【解答及び解説】

【問 23】 正解 3

1 法改正により削除

2 誤り。防火地域又は準防火地域内の建築物の屋根の構造は、市街地における火災を想定した火の粉による建築物の火災の発生を防止するために屋根に必要とされる性能に関して一定の技術的基準に適合するもので、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの又は国土交通大臣の認定を受けたものとしなければならない。必ずしも耐火構造又は準耐火構造としなければならないわけではない。
*建築基準法62条

3 正しい。防火地域又は準防火地域内にある建築物で、外壁が耐火構造のものについては、その外壁を隣地境界線に接して設けることができる。
*建築基準法63条

4 誤り。建築物が防火地域及び準防火地域にわたる場合においては、その全部について「防火地域」内の建築物に関する規定を適用する。
*建築基準法65条2項


【解法のポイント】肢4の複数の区域にまたがる場合というのは、防火地域・準防火地域だけでなく、建築基準法のいろいろ場面で問題になります。これだけをテーマに1問出題されたこともあります。気を付けて下さい。