下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

宅建 過去問解説 平成4年 問31

【問 31】 個人が新たに住宅を建設する場合の住宅金融公庫の貸付けに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 貸付額については、当該住宅の建設費の全額の貸付けを受けることができる。

2 貸付金利は、改良に係る貸付金利と、同一である。

3 貸付金利は、全償還期間を通じて、同一である。

4 貸付けを受けた者は、貸付金の弁済期日が到来する前に、貸付金の全部又は一部を償還することができる。

【解答及び解説】

【問 31】 正解 4

1 誤り。住宅金融公庫の貸付金の一戸当たりの金額の限度は、住宅の構造に応じ建設費の8割から8割5分とされており、建設費の全額の貸付けを受けることはできない。
*住宅金融公庫法20条1項

2 誤り。貸付金の利率は、住宅金融公庫法によると、個人が新たに住宅を建設する場合と、住宅改良資金の場合とで、それぞれ一定の利率以下で住宅金融公庫が定める率となっており、必ずしも同じ利率であるとは限らない。
*住宅金融公庫法21条

3 誤り。住宅金融公庫は段階金利の制度をとっており、貸付けの日から起算して10年を経過する日までの期間(当初期間)と、当初期間後の期間につき異なる金利となっている。
*住宅金融公庫法21条

4 正しい。公庫から貸付けを受けた者(包括承継人を含む。)は、貸付金の弁済期日が到来する前に、貸付金額の全部又は一部の償還をすることができる。
*住宅金融公庫法21条の4第2項