下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

宅建 過去問解説 平成2年 問38

【問 38】 次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはどれか。

1 宅地建物取引業者は、従業者名簿を、最終の記載をした日から10年間保存しなければならない。

2 宅地建物取引業者は、その業務に関する帳簿を、取引の終了後3年間保存しなければならない。

3 宅地建物取引業者は、従業者名簿に、その者が宅地建物取引士であるか否かの別を記載する必要はないが、主たる職務内容を記載しなければならない。

4 宅地建物取引業者は、その業務に関する帳簿を事務所ごとに備え付けておかなかったときは、10万円以下の過料に処せられることがある。

【解答及び解説】

【問 38】 正解 1

1 正しい。宅地建物取引業者は、従業者名簿(ファイル又は磁気ディスクを含む。)を最終の記載をした日から10年間保存しなければならない。
*宅地建物取引業法施行規則17条の2第4項

2 誤り。宅地建物取引業者は、業務に関する帳簿(ファイル又は磁気ディスクを含む。)を各事業年度の末日をもって閉鎖するものとし、「閉鎖後5年間」当該帳簿を保存しなければならない。
*宅地建物取引業法施行規則18条3項

3 誤り。従業者名簿の記載事項は、1.生年月日、2.主たる職務内容、3.「宅地建物取引士であるか否かの別」、等となっている。
*宅地建物取引業法施行規則17条の2第1項

4 誤り。業務に関する帳簿を事務所ごとに備え付けなかった場合は、50万円以下の罰金となる。
*宅地建物取引業法83条1項4号


【解法のポイント】肢1~3は、整理して覚えなければ仕方のないところです。従業者名簿と、帳簿の保存期間は、年数だけでなく、起算日もチェックしておいて下さい。