下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
宅建 過去問解説 平成1年 問33
【問 33】 不当景品類及び不当表示防止法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 宅地建物取引業者が、実際には販売する意思のない建物について、新聞折込ビラで広告しても、不当表示となるおそれはない。
2 宅地建物取引業者が、間取りが和室4.5畳、同6畳、納戸及びダイニングキッチンの建物について、新聞折込ビラで「3DK」と表示しても、不当表示となるおそれはない。
3 宅地建物取引業者が、建築後1年3カ月で未使用の建物について、新聞折込ビラで「新築」と表示しても、不当表示となるおそれはない。
4 宅地建物取引業者が、鉄道会社(JR東日本)が来年9月末に開業予定である旨を公表した新設駅について、新聞折込ビラで「新設予定駅(JR東日本発表来年9月末開業予定)徒歩5分」と表示しても、不当表示となるおそれはない。
【解答及び解説】
【問 33】 正解 4
1 誤り。事業者は、物件は存在するが、実際には取引する意思がない物件に関する表示をしてはならない。
*不動産の表示に関する公正競争規約21条3号
2 誤り。採光及び換気のための窓その他の開口部の面積の当該室の床面積に対する割合が建築基準法第28条の規定に適合していないため、同法において居室と認められない納戸その他の部分については、その旨を納戸等と表示すること。そして、「3DK」という表示は、3つの居室+ダイニングキッチンという意味である。したがって、本肢で居室と表示できるのは、和室4.5畳、同6畳のみであるから、「2DK+納戸」等と表示しなればならない。
*不動産の表示に関する公正競争規約18条1項3号
3 誤り。新築とは、建築後1年未満であって、居住の用に供されたことがないものをいう。したがって、未使用の建物であっても、建築後1年以上経過すると「新築」という表示をすることはできない。
*不動産の表示に関する公正競争規約18条1号
4 正しい。新設予定の鉄道、都市モノレールの駅若しくは路面電車の停留場又はバスの停留所は、当該路線の運行主体が公表したものに限り、その新設予定時期を明示して表示することができる。したがって、本肢の表示は不当表示となるおそれはない。
*不動産の表示に関する公正競争規約施行規則11条5号
【解法のポイント】本問は、不動産の表示に関する公正競争規約に関する基本的な問題です。確実に正解できるようにして下さい。