下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 令和5年 問43

【問 43】 マンションの給水設備及び飲料用の受水槽に関する次の記述のうち、適切でないものの組み合わせはどれか。

ア 専有部分の給水管の給水圧力の上限値は、一般的に300~400kPaに設定する。

イ さや管ヘッダー工法では、専有部分に設置する配管として、耐衝撃性及び強靭性に優れた水道用ポリエチレン粉体ライニング鋼管を使用する。

ウ 受水槽内に排水が逆流しないように、オーバーフロー管の下端と排水管との間に垂直距離100mmの排水口空間を確保する。

エ 受水槽の点検用マンホール面は、受水槽上面より10cm以上立ち上げる。

1 アとイ
2 イとウ
3 ウとエ
4 エとア

【解答及び解説】

【問 43】 正解 2

ア 適切。マンションでは一般的に住戸(専有部分)内の給水管の給水圧力の上限値を300~400kPaに設定する。

イ 不適切。給水管としては、耐食性・耐熱性・可とう性に富み、施工性がよい水道用架橋ポリエチレン管や水道用ポリブデン管等が使用される。これにより、金属管より曲げ半径を大きくでき、納まりがよくなる。

ウ 不適切。受水槽内に排水が逆流しないように、オーバーフロー管の下端と排水管との間に垂直距離「150」mmの排水口空間を確保し、間接排水とする必要がある。

エ 適切。ほこりその他衛生上有害なものが入らないように受水槽の点検用マンホール面は、受水槽上面より10cm以上立ち上げる。

以上より、適切でないものは、イとウとなり、肢2が正解となる。


【解法のポイント】この問題は、「数字」が問われている肢が多く、難しく感じた人もいるかもしれませんが、過去問の範囲なので、正解できる必要があります。