下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
マンション管理士 過去問解説 令和３年 問44
【問 44】 マンションの消防用設備等に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
１ 地階を除く階数が７以上のマンションには、連結送水管を設置する必要がある。
２ 建物の１階に床面積が300㎡の屋内駐車場を設ける場合には、泡消火設備を設置する必要がある。
３ 閉鎖型スプリンクラー設備には、配管内を常時充水しておく湿式と空管にしておく乾式などがあり、一般に寒冷地では乾式が使用される。
４ 消防用設備等の総合点検は、１年に１回実施する必要がある。
【解答及び解説】
【問 44】 正解 ２
１ 適切。連結送水管は、共同住宅で、地階を除く階数が７以上のものには設置するものとされている。
＊消防法施行令29条１項１号
２ 不適切。共同住宅の駐車の用に供される部分で、当該部分の床面積が、１階にあっては「500㎡」以上のものには、泡消火設備を設置しなければならない。したがって、問題文の場合には、泡消火設備を設置する必要はない。
＊消防法施行令13条１項
３ 適切。閉鎖型スプリンクラー設備には、配管内を常時充水しておく湿式と空管にしておく乾式などがあり、一般に寒冷地では凍結のおそれがあるので乾式が使用される。
４ 適切。消防用設備等の総合点検について、点検の期間は１年と定められている。
＊消防庁告示第３号（昭和50年４月１日）
【解法のポイント】この問題の正解肢である肢２は非常に細かい問題ですが、平成26年に過去問で出題されています。建築設備の問題は、どこまで手を広げて勉強してよいか分かりにくい範囲ですが、この問題を見ても分かるように、過去問の範囲は「絶対」です。