下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 令和3年 問40

【問 40】 マンション各部の計画に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 直角駐車する平面駐車場において、普通自動車1台あたりの駐車スペースを幅2.5m×奥行き6.0mとした。

2 エレベーターの出入口の有効な幅員を80cmとした。

3 共用玄関の存する階のエレベーターホールの照明設備を、床面において20ルクスの平均水平面照度となるように設けた。

4 2階にあるバルコニーの周囲に、転落防止のため、高さ1.1mの手すり壁を設けた。

【解答及び解説】

【問 40】 正解 3

1 適切。直角駐車する平面駐車場において、普通自動車1台あたりの駐車スペースは、中型車の場合は、幅2.3m×奥行5.0m程度でよいが、大型車の場合は、幅2.5m×奥行き6.0m程度は必要なので、問題文の駐車スペースは適切である。

2 適切。住宅性能表示制度における高齢者等配慮対策等級の等級5のエレベーター及びエレベーターホールは、エレベーターの出入口の有効な幅員が800mm以上であることが要求されており、問題文の幅員は適切である。
*評価方法基準(国土交通省告示第1347号)

3 不適切。共用玄関の存する階のエレベーターホールの照明設備は、床面において概ね「50」ルクス以上の平均水平面照度を確保することができるものとする。「20」ルクスというのは、共用玄関の存する階以外のエレベーターホールの照明設備の場合である。
*防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針

4 適切。屋上広場又は2階以上の階にあるバルコニーその他これに類するものの周囲には、安全上必要な高さが1.1m以上の手すり壁、さく又は金網を設けなければならない。
*建築基準法施行令126条1項


【解法のポイント】肢1は微妙な感じで、普通自動車というのがどういうものかはっきりしませんが、解説のように「いずれにしても」問題文のスペースで十分ということです。全体として「数字」が問われているので大変な感じがしますが、過去問の範囲で正解が出せる問題ですので、是非正解して欲しい問題です。