下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 令和2年 問45

【問 45】 マンションの換気設備及び給湯設備に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 ガス機器を使用する台所に設置する換気扇の必要換気量は、設置されているガス機器の燃料消費量に比例する。

2 熱交換型換気扇は、室内から排気する空気の熱を回収し、屋外から給気する空気に熱を伝えることで熱損失を少なくさせた第二種機械換気設備である。

3 家庭用燃料電池は、都市ガス等から水素を作り、それと空気中の酸素を反応させて電気を作るとともに、その反応時の排熱を利用して給湯用の温水を作る設備機器である。

4 ガス給湯器の能力表示には「号」が一般に用いられ、1号は流量1ℓ/minの水の温度を25℃上昇させる能力をいう。

【解答及び解説】

【問 45】 正解 2

1 適切。火を使用する室に設けなければならない換気設備等に関して、煙突、排気フードなどを設けず、排気口又は排気筒に換気扇等を設けた場合に必要となる有効換気量は、「40×(燃料の単位燃焼量当たりの理論廃ガス量)×(火を使用する設備又は器具の実況に応じた「燃料消費量」)」で表される。したがって、本肢の換気扇の必要換気量は、設置されているガス機器の燃料消費量に比例する。
*建設省告示第1826号

2 不適切。熱交換型換気扇は、室内から排気する空気の熱を回収し、屋外から給気する空気に熱を伝えることで熱損失を少なくさせるもので、給気側と排気側に送風機を設ける「第一種」機械換気設備である。

3 適切。燃料電池とは、水の電気分解の逆の反応を利用したもので水素を燃料として電気をつくるもので、家庭用燃料電池では、ガスや灯油等から水素を取り出し、空気中の酸素を利用して電気を作るとともに、その反応時の排熱を利用して給湯用の温水を作ることができる。

4 適切。ガス給湯器の能力表示には「号」が一般に用いられ、1号は流量1ℓ/minの水の温度を25℃上昇させる能力をいう。


【解法のポイント】この問題の正解肢である肢2は、過去問で出題されています。したがって、正解して欲しい問題です。