下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 令和2年 問38

【問 38】 長期修繕計画の見直しに関する次の記述のうち、「長期修繕計画作成ガイドライン及び同コメント」(平成20年6月国土交通省公表)によれば、適切なものはどれか。

1 長期修繕計画は、10年程度ごとに見直すことが必要である。

2 長期修繕計画の見直しに当たっては、入居率、賃貸化率、修繕積立金滞納率を考慮する。

3 長期修繕計画を見直すときには、外壁の塗装や屋上防水などを行う大規模修繕工事が2回含まれる期間以上の計画期間とする。

4 修繕周期は、既存マンションの場合、マンションの仕様、立地条件のほか、建物及び設備の劣化状況等の調査・診断の結果等に基づいて設定するため、経済性は考慮しない。

【解答及び解説】

【問 38】 正解 3

1 不適切。長期修繕計画は、不確定な事項を含んでいますので、「5年」程度ごとに調査・診断を行い、その結果に基づいて見直すことが必要です。
*長期修繕計画作成ガイドライン

2 不適切。長期修繕計画の見直しに当たっては、建物及び設備の劣化状況、区分所有者の要望等の現状を把握し、これらに基づいて作成することが必要だとされているが、入居率、賃貸化率、修繕積立金滞納率を考慮するとはされていない。
*長期修繕計画作成ガイドライン

3 適切。外壁の塗装や屋上防水などを行う大規模修繕工事の周期が12年程度ですので、長期修繕計画の見直し時には、これが2回含まれる期間以上とします。
*長期修繕計画作成ガイドライン

4 不適切。修繕周期は、新築マンションの場合、推定修繕工事項目ごとに、マンションの仕様、立地条件等を考慮して設定します。また、既存マンションの場合、さらに建物及び設備の劣化状況等の調査・診断の結果等に基づいて設定します。設定に当たっては、「経済性等を考慮し」、推定修繕工事の集約等を検討します。
*長期修繕計画作成ガイドライン


【解法のポイント】長期修繕計画作成ガイドライン及び同コメントは、結構その量が多いですが、過去問で出題された部分を中心に学習して下さい。