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マンション管理士 過去問解説 令和2年 問36

【問 36】 マンションの建物の調査・診断に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 調査・診断のレベルにおける簡易診断とは、現状把握、本調査・診断の要否の判断を目的とした予備調査・診断のことである。

2 調査・診断のレベルにおける詳細診断とは、劣化の要因を特定し、修繕工事の要否や内容等を判断する目的で行う2次診断及び3次診断のことである。

3 2次診断で行われる非破壊試験とは、被検体である材料あるいは製品の材質や形状、寸法に変化を与えないで、その健全性を調べる試験のことである。

4 3次診断で行われる局部破壊試験には、鉄筋のはつり出し、コンクリートのコア抜き試験や配管の抜管試験などがある。

【解答及び解説】

【問 36】 正解 1

1 不適切。調査・診断のレベルにおける簡易診断(一次診断)とは、建物・設備の劣化の度合いを大まかに把握するためのものであり、本調査・診断の一つである。

2 適切。調査・診断のレベルにおける詳細診断とは、2次診断及び3次診断のことであり、劣化の要因を特定、劣化の危険性を判断し、修繕工事の要否や内容等を判断する目的で行う。

3 適切。2次診断で行われる非破壊試験とは、被検体である材料あるいは製品の材質や形状、寸法に変化を与えないで、劣化具合や健全性を調べる試験のことである。

4 適切。鉄筋のはつり出し、コンクリートのコア抜き試験や配管の抜管試験は、3次診断で行われる局部破壊試験である。


【解法のポイント】正解肢の肢1は、思わずひっかかりそうな肢です。