下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成30年 問47

【問 47】 マンション管理適正化法の規定によれば、マンション管理業者に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

ア マンション管理業者は、国土交通省令で定めるところにより、当該マンション管理業者の業務及び財産の状況を記載した書類をその事務所ごとに備え置き、その業務に係る関係者の求めに応じ、これを閲覧させなければならない。

イ マンション管理業者は、自己の名義をもって、他人にマンション管理業を営ませてはならない。

ウ マンション管理業者は、管理組合から委託を受けた管理事務のうち基幹事務については、これを一括して他人に委託することができる。

エ マンション管理業者は、管理組合から委託を受けて管理する修繕積立金その他国土交通省令で定める財産については、整然と管理する方法として国土交通省令で定める方法により、自己の固有財産及び他の管理組合の財産と分別して管理しなければならない。

1 一つ
2 二つ
3 三つ
4 四つ

【解答及び解説】

【問 47】 正解 3

ア 正しい。マンション管理業者は、国土交通省令で定めるところにより、当該マンション管理業者の業務及び財産の状況を記載した書類をその事務所ごとに備え置き、その業務に係る関係者の求めに応じ、これを閲覧させなければならない。
*マンション管理適正化法79条

イ 正しい。マンション管理業者は、自己の名義をもって、他人にマンション管理業を営ませてはならない。
*マンション管理適正化法54条

ウ 誤り。マンション管理業者は、管理組合から委託を受けた管理事務のうち基幹事務については、これを一括して他人に委託してはならない。
*マンション管理適正化法74条

エ 正しい。マンション管理業者は、管理組合から委託を受けて管理する修繕積立金その他国土交通省令で定める財産については、整然と管理する方法として国土交通省令で定める方法により、自己の固有財産及び他の管理組合の財産と分別して管理しなければならない。
*マンション管理適正化法76条


以上より、正しいものは、ア、イ及びエの三つであり、正解は肢3となる。


【解法のポイント】この問題は、ストレートに基本的な条文通りの問題で、個数問題とはいえ、非常に簡単なものでした。