下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成30年 問38

【問 38】 長期修繕計画の作成・見直し及び修繕設計に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 新築時の長期修繕計画において、建具の取替え工事が推定修繕工事項目に設定されていなかったが、計画を見直す際に項目の設定の要否を確認した。

2 長期修繕計画の作成・見直しに当たって、計画期間内における推定修繕工事費の総額を削減するために、推定修繕工事の時期を計画期間内で分散させた。

3 大規模修繕工事の修繕設計の内容を踏まえて、工事の実施前に長期修繕計画を見直すこととした。

4 修繕設計において、外壁補修など、設計段階では施工すべき数量が確定できず、工事が始まってから数量を確定させる工事項目について、調査や経験に基づいて数量を仮定した。

【解答及び解説】

【問 38】 正解 2

1 適切。新築時は、経年が30年程度において実施が見込まれる昇降機設備、給水設備、排水設備の取替えなどを含めた期間以上とします。ただし、新築時に計画期間を30年とした場合であっても、住戸の玄関ドアや窓のサッシ等の建具の取替えなどは、修繕周期が36年程度であるため含まれていないことがありますので、見直しの際には注意が必要です。
*長期修繕計画作成ガイドライン・同コメント

2 不適切。修繕工事の時期は、早過ぎると不要な修繕となりますし、遅すぎても劣化が進み計画修繕工事費を増加させます。また、修繕工事を集約すると、直接仮設や共通仮設の設置費用が軽減できるなどの経済的なメリットがあります。工事の時期を分散させるのは経済性の面で不適切である。
*長期修繕計画作成ガイドライン・同コメント

3 適切。長期修繕計画の内容については定期的な(おおむね5年程度ごとに)見直しをすることが必要であるとされているが、大規模修繕工事の修繕設計の内容を踏まえて、工事の実施前に長期修繕計画を見直すことも必要である。

4 適切。ひび割れの長さ、鉄筋露出の箇所数、タイルの浮きの枚数等で、設計段階では施工すべき数量が確定できず、設計時点で、調査や経験に基づいて仮定した数量(指定数量)で業者見積りを行い、その数量で契約し(単価は決定)、工事が始まり、実施数量が確定した後精算する。このような方式を実費精算方式という。


【解法のポイント】長期修繕計画については、長期修繕計画作成ガイドラインなどがあり、それらの量も多いので大変ですが、本問の肢2は過去問にも出題があり、内容的にも押さえておいてほしいものです。