下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成30年 問22

【問 22】 水道法(昭和32年法律第177号)の規定によれば、簡易専用水道の設置者が1年以内ごとに1回受けなければならない検査に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 簡易専用水道に係る施設及びその管理の状態に関する検査は、水槽の水を抜かずに実施する。

2 給水栓における、臭気、味、色、色度、濁度、残留塩素に関する検査は、あらかじめ給水管内に停滞していた水も含めて採水する。

3 書類の整理等に関する検査の判定基準は、簡易専用水道の設備の配置及び系統を明らかにした図面、受水槽の周囲の構造物の配置を明らかにした平面図及び水槽の掃除の記録その他の帳簿書類の適切な整理及び保存がなされていることと定められている。

4 検査者は設置者に対して、検査終了後に検査結果等を記した書類を交付するとともに、判定基準に適合しなかった事項がある場合には、当該事項について速やかに対策を講じるよう助言を行う。

【解答及び解説】

【問 22】 正解 2

1 正しい。簡易専用水道に係る施設及びその管理の状態に関する検査は、簡易専用水道に係る施設及びその管理の状態が、当該簡易専用水道の水質に害を及ぼすおそれのあるものであるか否かを検査するものであり、当該簡易専用水道に設置された水槽の「水を抜かずに」検査を行うものとする。
*厚生労働省告示第262号

2 誤り。給水栓における、臭気、味、色、色度、濁度、残留塩素に関する検査は、あらかじめ給水管内に停滞していた水が新しい水に入れ替わるまで放流してから採水して行う必要がある。
*厚生労働省告示第262号

3 正しい。書類の整理等に関する検査の判定基準は、次に掲げる書類の整理及び保存の状況について、検査を行うものとする。
1 簡易専用水道の設備の配置及び系統を明らかにした図面
2 受水槽の周囲の構造物の配置を明らかにした平面図
3 水槽の掃除の記録
4 その他の管理についての記録
*厚生労働省告示第262号

4 正しい。検査者は、検査終了後、設置者に検査の結果等を記載した検査済みを証する書類を交付するとともに、検査の結果、判定基準に適合しなかった事項がある場合には、設置者に対し、当該事項について速やかに対策を講じるよう助言を行う。
*厚生労働省告示第262号


【解法のポイント】この問題は、すべて厚生労働省告示第262号に含まれている内容ですが、過去問で出題されているのは肢1くらいだと思いますので、難しい問題だったと思います。ただ、厚生労働省告示第262号自体は何度も過去問に出題されているので、目を通しておいた方がいいでしょう。