下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成29年 問44

【問 44】 マンションの設備に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 飲料用の受水槽の有効容量は、一般にマンション全体の一日の使用水量の2分の1程度に計画する。

2 屋内消火栓設備の広範囲型2号消火栓は、火災時に、一人でも操作ができる。

3 逆わんトラップは、清掃が容易にできるため、台所流しの排水口に設置する。

4 地震時のエレベーター内への閉じ込めの防止策の一つとして、初期微動(P波)を検知して運転を制御する地震時等管制運転装置を設置する。

【解答及び解説】

【問 44】 正解 3

1 適切。一般的に、受水槽の有効容量は、マンション全体の1日の使用水量の1/2程度で設定されている。

2 適切。広範囲型2号消火栓は、従前の2号消火栓と比較すると、広範囲に放水することができるが、2号消火栓の一種であり、操作は一人ですることができる。

3 不適切。逆わんトラップは、専有部分の洗濯機からの排水を受ける防水パンに設置する。台所流しの排水口に設置するのは、ドラムトラップである。

4 適切。地震時のエレベーター内への閉じ込めの防止策の一つとして、地震その他の衝撃により生じた国土交通大臣が定める加速度を検知し、自動的に、かごを昇降路の出入口の戸の位置に停止させ、かつ、当該かごの出入口の戸及び昇降路の出入口の戸を開き、又はかご内の人がこれらの戸を開くことができることとする装置(地震時等管制運転装置)を設置することは適切である。
*建築基準法施行令129条の10第3項2号


【解法のポイント】肢2と肢4は、直近ではありませんが、比較的最近の法改正に関する問題です。このように少し前に改正された部分というのも、よく出題されますので注意しておいて下さい。