下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
マンション管理士 過去問解説 平成29年 問36
【問 36】 マンションの建物の調査機器と調査方法に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
１ クラックスケールを用いて、コンクリートのひび割れ深さの調査を行った。
２ タッピングマシンを用いて、外壁タイルの浮きの調査を行った。
３ 電磁波レーダを用いて、給排水管内部の劣化状況の調査を行った。
４ 無色透明な市販の粘着テープを用いて、仕上塗材の白亜化（チョーキング）の程度の調査を行った。
【解答及び解説】
【解法のポイント】調査機器と調査方法の問題は、典型的な問題です。混乱しないように、しっかりまとめておいて下さい。
【問 36】 正解 ４
１ 不適切。クラックスケールは、コンクリートのひび割れの幅や長さを測定するものであり、ひび割れの深さを調査するものではない。
２ 不適切。タッピングマシンは、軽量床衝撃音について、靴の踵の加振に似せた軽量床衝撃音発生器（タッピングマシン）を加振させ、下階における音圧レベルを測定して床衝撃音の遮断力を評価するものであり、外壁タイルの浮きを調査するものではない。
３ 不適切。電磁波レーダは、コンクリート中の鉄筋の位置を測定するなどの場合に用い、給排水管内部の劣化状況の調査に使うのは適切ではない。
４ 適切。白亜化（チョーキング）は、シーリングや塗膜表面が劣化してチョークの粉が付着したようになってしまう状態をいう。白亜化の調査の際は、指先や手のひらで塗装部分に触って付着する塗料の粉の状態で、劣化の程度を判断するが、無色透明な市販の粘着テープを用いる方法も適切である。