下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成28年 問45

【問 45】 マンションの設備に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 潜熱回収型ガス給湯機を設置する場合には、潜熱回収時に熱交換器より凝縮水が発生するので、それを排出するために排水管を設置する。

2 新設する乗用エレベーターには、駆動装置又は制御器に故障が生じ、かご及び昇降路のすべての出入口の戸が閉じる前にかごが昇降した場合に、自動的にかごを制止する装置を設けなければならない。

3 都市ガスのマイコンメーターは、災害の発生のおそれのある大きさの地震動、過大なガスの流量又は異常なガス圧力の低下を検知した場合に、ガスを速やかに遮断する機能を有する。

4 消防用設備において、設置後10年を経過した連結送水管は、5年ごとに配管の耐圧性能試験を行わなければならない。

【解答及び解説】

【問 45】 正解 4

1 適切。潜熱回収型ガス給湯機は、従来のガス給湯機では、そのまま捨てていた高温の排気ガス中に含まれる水蒸気の熱(潜熱)を回収し、給水をあらかじめ温めて、予熱された水から湯を作り出す給湯器であり、潜熱回収時に熱交換器より凝縮水が発生するので、それを排出するために排水管を設置することが必要である。

2 適切。エレベーターには、駆動装置又は制御器に故障が生じ、かご及び昇降路のすべての出入口の戸が閉じる前にかごが昇降した場合に、自動的にかごを制止する装置を設ける必要がある。
*建築基準法施行令129条の10第3項1号

3 適切。ガス設備の安全システムとして、マイコンメーターは、マイコンに正常なガスの使用パターンを記憶し、ガスの異常流出や地震等の異常を検知して自動的にガスの供給を遮断し、警報を表示する機能がある。

4 不適切。消防用設備等の点検として、設置後10年を経過した連結送水管の配管については、原則として、「3年」ごとに耐圧性能試験を行わなければならない。


【解法のポイント】この問題は、肢4の数字まで覚えていなかった人が多かったのではないかと思いますが、消去法で正解を導けたと思います。