下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成27年 問47

【問 47】 マンション管理士Aは、甲マンション管理組合の管理者である。この場合に関する次の記述のうち、マンション管理適正化法の規定によれば、正しいものはどれか。

1 Aは、道路交通法に違反し、懲役の刑に処せられ、その刑の執行を猶予されたときは、マンション管理士の登録を取り消される。

2 Aは、甲マンション以外の管理組合の相談に応じることはできるが、甲マンションの区分所有者等に対する助言、指導等を行うことはできない。

3 Aは、管理者の実務を3年間経験した証明があれば、5年ごとの講習の受講義務を免除される。

4 Aは、マンション管理士登録証を紛失したときは、マンション管理士の名称を使用することができない。

【解答及び解説】

【問 47】 正解 1

1 正しい。禁錮以上の刑に処せられた場合は、マンション管理士の登録は取り消される。
*マンション管理適正化法33条1項1号

2 誤り。マンション管理士は、専門的知識をもって、管理組合の運営その他マンションの管理に関し、管理組合の管理者等又はマンションの区分所有者等の相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うことを業務とする者であり、自己が管理者をしている管理組合に対しても助言、指導等をすることはできる。
*マンション管理適正化法2条5号

3 誤り。マンション管理士は、5年ごとに講習を受けなければならず、管理者の実務を3年間経験した証明があったとしても、この義務は同じである。
*マンション管理適正化法41条

4 誤り。マンション管理士は、登録をしていればマンション管理士の名称を使用することができ、マンション管理士登録証は、その登録の証明にすぎない。
*マンション管理適正化法31条


【解法のポイント】この問題も非常に基本的なものでした。肢4のマンション管理士登録証の位置付けは気を付けて下さい。管理業務主任者証は、それがないと「管理業務主任者」とはいえませんが、マンション管理士登録証は、それがなくてもマンション管理士を名乗ることができます。