下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成27年 問38

【問 38】 マンションの建物の防水に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 屋上防水のアスファルト防水コンクリート押え工法は、防水層の上にコンクリートの保護層(縦横3m程度の間隔で、伸縮目地を設ける。)を設けるもので、耐久性が高く、屋上を歩行用に開放する場合の防水工法として適している。

2 シリコーン系シーリング材は、耐久性及び接着性が高く、目地周辺を汚染しないので、使用箇所が限定されない。

3 屋根防水層の改修におけるかぶせ工法は、既存の防水層を撤去せずに新たな防水層をかぶせるので、その適否は、既存の防水工法の種類の影響を考慮して判断しなければならない。

4 ポリウレタン系シーリング材は、ガラスを透過した紫外線により接着性が低下しやすいので、接着面にガラス越しの紫外線を受けるガラス面には用いない。

【解答及び解説】

【問 38】 正解 2

1 適切。屋上防水のアスファルト防水コンクリート押え工法は、防水層の上にコンクリートの保護層をかぶせているので、耐久性が高く、その上を歩行することもできる。

2 不適切。シリコーン系シーリング材は、耐久性及び接着性が高いという点は正しいが、ホコリがつきやすく目地周辺は汚染される。

3 適切。屋根防水層の改修におけるかぶせ工法は、既存の防水層を撤去せずに新たな防水層をかぶせる場合には、その適否は、既存の防水工法の種類の影響を考慮して判断しなければならない。

4 適切。ポリウレタン系シーリング材は、紫外線に弱く、ガラスを透過した紫外線により接着性が低下しやすいので、接着面にガラス越しの紫外線を受けるガラス面には用いない。


【解法のポイント】屋上防水も典型的な出題項目です。今年のマンション管理士は、本当に基本的な論点が多かったですね。