下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
平成26年 マンション管理士 本試験 【問 45】
【問 45】 マンションの設備計画に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。

1 専有部分と共用部分の使用電力について、管理組合と電力会社が一括して高圧電力の需給契約を締結する場合は、管理組合として、一般的に受変電設備を用意する必要がない。

2 延床面積が500㎡以上の屋内駐車場を建物の1階に設ける場合には、泡消火設備等を設置しなければならない。

3 高層マンションの排水方式として、排水時に上層階の排水管内に発生する正圧を緩和するために通気立て管方式を用いる。

4 飲料用受水槽の内部の保守点検が容易に行えるように、点検用マンホールが取り付けられる受水槽の上面については60cm以上の距離を点検スペースとして確保する。

【解答及び解説】

【問 45】 正解 2

1 不適切。専有部分と共用部分の使用電力について、管理組合と電力会社が一括して高圧電力の需給契約を締結する場合は、低圧電力より安価な高圧電力をマンション全体で一括受電できるが、高圧電力から家庭で使用する低圧電力へ変圧するための受変電設備、各住戸の電力量メーターの設置、維持管理等は、電力会社ではなくマンションサイドで行う必要がある。

2 適切。防火対象物の駐車の用に供される部分で、当該部分の存する階における当該部分の床面積が、1階にあっては500㎡以上のものについては、泡消火設備等を設置しなければならない。
*消防法施行令13条1項

3 不適切。高層マンションの排水方式として、排水時に「下層」階の排水管内に発生する正圧を緩和するために通気立て管方式を用いる。

4 不適切。飲料用受水槽の内部の保守点検が容易に行えるように、点検用マンホールが取り付けられる受水槽の上面については「1m」以上の距離を点検スペースとして確保する。


【解法のポイント】正解肢の肢2は、細かい知識です。消去法で正解を導くしかなかったのではないでしょうか。