下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
平成26年 マンション管理士 本試験 【問 43】
【問 43】 マンションの給水設備に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。

1 ウォーターハンマーとは、水栓や衛生器具の多数の弁を急に開いた時、瞬間的に給水管内部に異常な衝撃圧力を生じて、騒音や打撃音、振動等を繰り返す現象をいう。

2 20階以上の超高層マンションでは、一般的に住戸内の給水管の給水圧力の上限値を300~400kPaの範囲になるように、減圧弁を設置したり、一定階数ごとに区分するゾーニングを行い、給水圧力を調整する。

3 水道用架橋ポリエチレン管や水道用ポリブデン管は、耐衝撃性及び耐食性に優れており、共用部分に設置する給水立て管に使用される。

4 ポンプ直送方式に用いる受水槽の底部に設置する水抜き管とその排水を受ける排水管との間の排水口空間は、垂直距離で最小100mmを確保する。

【解答及び解説】

【問 43】 正解 2

1 不適切。ウォーターハンマーとは、シングルレバーの混合水栓を「急に閉じた」時等に、給水管の内部で高い圧力と水速の変化による水撃作用が生じて、騒音や打撃音、振動等を繰り返す現象をいう。水栓や衛生器具の「多数の弁を急に開いた」時に生じる現象ではない。

2 適切。マンションでは一般的に住戸内の給水管の給水圧力の上限値を300~400kPaに設定する。高層や超高層のマンションで給水圧力が高い場合は、減圧弁を設置したり、一定の階数ごとに区分するゾーニングを行い給水圧力を調整する必要がある。

3 不適切。水道用架橋ポリエチレン管や水道用ポリブデン管は、共用部分に設置する給水立て管ではなく、主に専有部分に使用される。

4 不適切。ポンプ直送方式に用いる受水槽の底部に設置する水抜き管とその排水を受ける排水管との間の排水口空間は、垂直距離で最小「150」mmを確保する。


【解法のポイント】給水設備に関する問題は、大変ポピュラーなものですが、肢2や肢4のような「数字」も問われていますので、注意して下さい。