下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
平成26年 マンション管理士 本試験 【問 35】
【問 35】 甲マンション管理組合は、平成26年4月1日にA保険会社との間で下記の条件による保険契約を締結し、同日に5年分の保険料1,200,000円を一括して普通預金から支払った。平成26年4月に甲が行う仕訳として適切なものは次のうちどれか。ただし、会計処理は発生主義の原則によるものとし、会計年度は平成26年4月1日から平成27年3月31日までとする。

<保険契約条件>
・積立部分と掛捨部分で構成される積立型保険
・保険期間は、平成26年4月1日から5年間
・保険料は、総額1,200,000円の初年度一括払い
・5年後の満期返戻金は、800,000円
・掛捨保険料総額は、400,000円(年80,000円)



【解答及び解説】

【問 35】 正解 4

まず、5年分の保険料1,200,000円を一括して普通預金から支払っているので、貸方は「普通預金 1,200,000」(資産の減少)となる。
次に、保険料の内訳は、5年後の満期返戻金が800,000円なので、積立部分は800,000円となるので、借方「積立保険料 800,000」(資産の増加)となる。
そして、掛捨保険料総額は400,000円(年80,000円×5年)なので、初年度分の80,000円は借方「支払保険料 80,000」となるが、次年度分以降は前払金となるので借方「前払金 320,000」(資産の増加)となる。
以上をまとめると、以下のようになる。
積立保険料 800,000/普通預金 1,200,000
前払金   320,000/
支払保険料  80,000/
したがって、正解は肢4となる。


【解法のポイント】この問題は、保険料の内訳の意味さえ分かっていれば、簡単だったのではないかと思います。