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マンション管理士 過去問解説 平成25年 問45

【問 45】 マンションの給水設備に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 圧力水槽(タンク)方式は、水道本管から分岐して引き込んだ水を一度受水槽に貯水した後、加圧(給水)ポンプで圧力水槽に給水し、圧力水槽内の空気を加圧することにより高置水槽に揚水し、水の重力により各住戸に供給する方式である。

2 住戸内のさや管ヘッダー方式の給水管として、水道用架橋ポリエチレン管や水道用ポリブデン管等が使用される。

3 FRP(繊維強化プラスチック)製の水槽は、光透過性が高く、藻類が増殖する場合がある。

4 ポンプ直送方式は、水道本管から分岐して引き込んだ水を一度受水槽に貯水した後、加圧(給水)ポンプで直接加圧した水を各住戸に供給する方式で、高置水槽は不要である。

【解答及び解説】

【問 45】 正解 1

1 不適切。圧力水槽(タンク)方式は、水道本管から分岐して引き込んだ水を一度受水槽に貯水した後、加圧(給水)ポンプで圧力水槽に給水し、圧力水槽内の空気を加圧することにより各住戸に供給する方式であり、高置水槽に揚水するわけではない。

2 適切。住戸内のさや管ヘッダー方式の給水管には、耐食性・耐熱性に富み、施工性がよい水道用架橋ポリエチレン管や水道用ポリブデン管等が使用される。

3 適切。FRP(繊維強化プラスチック)製の水槽は、飲料用水槽としてよく使われるが、光透過性が高く、藻類が増殖する場合があるので、十分な管理が必要である。

4 適切。ポンプ直送方式は、水道本管から分岐して引き込んだ水を一度受水槽に貯水した後、加圧(給水)ポンプで直接加圧した水を各住戸に供給する方式で、加圧ポンプで直接各住戸に供給するので、高置水槽は不要である。