下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成25年 問35

【問 35】 甲マンション管理組合では、平成24年度(平成24年4月1日から平成25年3月31日まで)の決算において、修繕費80,000円を未払金として計上していたが、平成25年4月19日にこの修繕費を誤って100,000円振り込み、全額を修繕費で会計処理した。誤って支払った20,000円については相手方から来月返金されることになっている。これに伴い、4月末の月次処理で甲が行うべき仕訳で適切なものは次のうちどれか。ただし、甲が4月19日に行った仕訳は取り消さず、追加の仕訳で対応するものとし、会計処理は、発生主義の原則によるものとする。



【解答及び解説】

【問 35】 正解 3

まず、3月末段階では、修繕費80,000円を未払金として計上しているので、
修繕費 80,000/未払金 80,000、となっている。
ところが、4月19日にこの修繕費を誤って100,000円振り込み、全額を修繕費で会計処理しているので、
修繕費 100,000/現金預金 100,000、となっている。
しかし、本来は、80,000円分については、
未払金 80,000/現金預金 80,000、としなければならなかったはずで、4月19日の借方の「修繕費 100,000円」は反対仕訳を行う。
そして、3月末段階の貸方の「未払金 80,000円」は、借方にする必要がある。
さらに、誤って支払った20,000円は5月返金予定なので、借方に「未収金 20,000」と仕訳する。
以上、まとめると
未払金 80,000/修繕費 100,000
未収金 20,000/
となり、正解は肢3となる。


【解法のポイント】仕訳の問題は、慣れると正解しやすい問題だと思いますので、しっかり学習しておいて下さい。