下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成23年 問39

【問 39】 マンションの維持管理に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。

1 住宅金融支援機構の「マンションすまい・る債」(マンション修繕債券積立制度)を利用できる管理組合の条件として、長期修繕計画が作成されていることや修繕積立金の滞納割合が10%以下であること等が挙げられている。

2 消防用設備等の点検における機器点検及び総合点検は、建築士又は建築物の昇降機以外の建築設備について国土交通大臣が定める資格を有する者(建築設備検査資格者)が実施しなければならない。

3 コンクリートの打継ぎ部や各種部材の接合部等のシーリング目地は、紫外線のほかに、地震、気温や日照等の影響を受けて劣化するので、必要に応じて打替えを行う。

4 「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」において、長期優良住宅の認定を受けた住宅は、認定を受けた計画に基づくメンテナンスを実施し、その記録を電子計算機に備えられたファイル又は磁気ディスクに保存しなければならない。

【解答及び解説】

【問 39】 正解 3

1 不適切。住宅金融支援機構の「マンションすまい・る債」を利用できる管理組合の条件として、長期修繕計画が作成されていることは必要とされているが、修繕積立金の滞納割合が10%以下であることは必要とされていない。

2 不適切。消防用設備等の点検における機器点検及び総合点検を実施するのは、消防設備士免状の交付を受けている者又は総務省令で定める資格を有する者である。
*消防法17条の3の3

3 適切。コンクリートの打継ぎ部や各種部材の接合部等のシーリング目地は、紫外線のほかに、地震、気温や日照等の影響を受けて劣化するので、劣化診断を行い、必要に応じて打替えを行う必要がある。

4 不適切。認定計画実施者は、認定長期優良住宅の建築及び維持保全の状況に関する記録を作成し、これを保存しなければならない。「電子計算機に備えられたファイル又は磁気ディスク」への保存まで要求されているわけではない。
*長期優良住宅の普及の促進に関する法律11条1項