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マンション管理士 過去問解説 平成23年 問30

【問 30】 総会決議により規約が改訂された場合において、規約原本のほかに理事長が保管すべき書面は、標準管理規約の規定によれば、次のうちどれか。ただし、電磁的方法が利用可能ではない場合とする。

1 改正後の規約(全文)を1通の書面とし、それが現に有効な規約である旨を記載した理事長の署名のほか、他の区分所有者全員が署名したもの。

2 規約原本(全文)の写しに改正された規約の条文を添付して1通の書面とし、それが現に有効な規約である旨を記載し、理事長が署名したもの。

3 改正後の規約(全文)を1通の書面とし、理事長が、その内容が規約原本及び規約変更を決議した総会の議事録の内容と相違ない旨を記載し、署名したもの。

4 改正後の規約(全文)に規約変更を決議した総会の議事録を添付して1通の書面とし、それが現に有効な規約である旨を記載して議長及び議事録署名人が署名したもの。

【解答及び解説】

【問 30】 正解 3

1 誤り。区分所有者全員が署名した規約を1通作成し、これを規約原本とした上で、規約が規約原本の内容から総会決議により変更されているときは、理事長は、1通の書面に、現に有効な規約の内容と、その内容が規約原本及び規約変更を決議した総会の議事録の内容と相違ないことを記載し、署名した上で、この書面を保管する。現に有効な規約には区分所有者全員が署名は不要である。
*標準管理規約72条1項・3項

2 誤り。区分所有者全員が署名した規約を1通作成し、これを規約原本とした上で、規約が規約原本の内容から総会決議により変更されているときは、理事長は、1通の書面に、現に有効な規約の内容と、その内容が規約原本及び規約変更を決議した総会の議事録の内容と相違ないことを記載し、署名した上で、この書面を保管する。規約原本の「写し」ではない。
*標準管理規約72条1項・3項

3 正しい。区分所有者全員が署名した規約を1通作成し、これを規約原本とした上で、規約が規約原本の内容から総会決議により変更されているときは、理事長は、1通の書面に、現に有効な規約の内容と、その内容が規約原本及び規約変更を決議した総会の議事録の内容と相違ないことを記載し、署名した上で、この書面を保管する。
*標準管理規約72条1項・3項

4 誤り。区分所有者全員が署名した規約を1通作成し、これを規約原本とした上で、規約が規約原本の内容から総会決議により変更されているときは、理事長は、1通の書面に、現に有効な規約の内容と、その内容が規約原本及び規約変更を決議した総会の議事録の内容と相違ないことを記載し、署名した上で、この書面を保管する。署名するのは「理事長」であり、議長及び議事録署名人ではない。
*標準管理規約72条1項・3項