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マンション管理士 過去問解説 平成22年 問40

【問 40】 マンションの供給方式に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 センチュリー・ハウジング・システムは、長期間にわたり快適に住み続けられる住宅を提供するための設計・生産・維持管理にわたるトータルシステムの考え方である。

2 スケルトン・インフィル住宅は、建物を躯体と内装・設備に分離して計画する方式で、維持・補修、交換・更新等の容易性が確保されるように配慮されている。

3 環境共生住宅は、地域の特性に応じ、エネルギー、資源、廃棄物等の面で適切な配慮がなされるとともに、暖冷房設備を設置しなくても快適に生活できるように工夫された住宅をいう。

4 建物のコンバージョンは、既存のオフィスビルを改修してマンションとする等既存建物の利用目的を、別の用途に変えることをいう。

【解答及び解説】

【問 40】 正解 3

1 適切。センチュリー・ハウジング・システム(CHS)は、長期間にわたって快適に住み続けられる住宅を供給するための認定事業で、設計・生産・維持管理にわたるトータルシステムの考え方である。

2 適切。スケルトン・インフィル住宅(SI住宅)とは、建物のスケルトン(柱・梁・床等の構造躯体)とインフィル(住戸内の内装・設備等)とを分離した工法によるもので、建築物の躯体の耐用年数は、内装と比べ著しく長いので、維持・補修、交換・更新等の容易性が確保されるように配慮されたものである。

3 不適切。環境共生住宅とは、地球環境を保全する観点から、エネルギー・資源・廃棄物などの面で充分な配慮がなされるとともに、周辺環境と調和し、健康で快適に生活できるよう工夫された住宅及び住環境のことをいうが、暖冷房設備の設置を不要とすることまでは要求されていない。

4 適切。建物のコンバージョンとは、建物の用途を変更することで、都市部でオフィス床の供給が過剰になり、空きオフィスが増加していることから、オフィスビルを集合住宅などの居住用建物に改造することである。