下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成22年 問34

【問 34】 甲マンション管理組合の平成21年度(平成21年4月1日~平成22年3月31日)の決算を迎えるに当たって、会計担当理事が未払金の内訳を検証したところ、既に工事が終了し、代金も支払済みであるはずのA工事業者に対する修繕工事費、10,000円が未払金残高として残っていることが判明した。会計担当理事が調査したところ、工事完了時に未払金が計上され、平成22年3月にA工事業者に対して現金で支払が行われていたが、支払時の仕訳において相手科目を修繕費としてしまったことが判明した。その場合の平成21年度決算に当たっての修正仕訳として適切なものはどれか。ただし、会計処理は発生主義の原則によるものとする。



【解答及び解説】

【問 34】 正解 4

修繕工事費が未払金残高として残っているわけであるから、その仕訳は、以下のようになる。
①修繕費 10,000/未払金 10,000
そして、実際の現金での支払時の仕訳では相手科目は、未払金としなければいけないのに、修繕費としているので、その仕訳は、以下のようになる。
②修繕費 10,000/現金預金 10,000
そして、最終的に正しい仕訳は、以下のようになる。
③未払金 10,000/現金預金 10,000
①②の仕訳を、正しい仕訳の③にするには、下記のようになる。
未払金 10,000/修繕費 10,000
したがって、正解は肢4である。