下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成21年 問42

【問 42】 マンションの遮音対策に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 重量床衝撃音に対する遮音性能は、コンクリート床の厚さ、密度、剛性等によって決まり、床仕上げ材による遮音効果は小さい。

2 床仕上げをカーペットから木質フローリングに改良する際に、軽量床衝撃音に配慮して、JIS(日本工業規格、以下同じ。)による遮音等級がL-40に該当するものを使用した。

3 外部騒音による生活への影響を低減するためには、遮音型サッシ、遮音ドア、消音タイプの換気スリーブの採用等が有効である。

4 JISによる界壁の遮音等級のD-40は、隣の住戸に伝わる音がほとんど気にならないレベルである。

【解答及び解説】

【問 42】 正解 4

1 適切。重量床衝撃音に対する遮音性能は、コンクリート床の厚さ、密度、剛性等によって決まり、床仕上げ材による遮音効果は小さい。床仕上げ材による遮音効果が大きいのは、軽量床衝撃音である。

2 適切。軽量床衝撃音は、床仕上げ材に影響を受けるので、床仕上げをカーペットから木質フローリングに改良する際に、遮音等級がL-40に該当するものを使用することは適切である。ちなみに、遮音等級がL-40というのは、軽量床衝撃音については「ほとんど聞こえない」というレベルである。

3 適切。外部騒音による生活への影響を低減するためには、開口部の遮音が重要となるので、遮音型サッシ、遮音ドア、消音タイプの換気スリーブの採用等が有効である。

4 不適切。JISによる界壁の遮音等級のD-40は、ピアノ、ステレオなどの大きい音について、「曲がはっきり分かる」程度であり、隣の住戸に伝わる音がほとんど気にならないレベルではない。