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マンション管理士 過去問解説 平成21年 問39

【問 39】 マンションの外壁の改修工法に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 ひび割れの改修を行う場合のUカットシール材充てん工法では、ひび割れの動きが小さい場合には可とう性エポキシ樹脂をシール材として選択することが一般的である。

2 鉄筋の腐食を抑制するための改修工法の一つに、浸透性の吸水防止材を塗布し水の侵入や塩化物イオンの浸透を抑制する工法がある。

3 タイル張り仕上げ外壁の改修工法の一つに、外壁の剥落防止を意図してアンカーピンと繊維ネットを併用した工法がある。

4 塗り仕上げ外壁の改修工法における既存塗膜の除去方法の一つに、塗膜剥離剤工法があり、上塗りのみの塗り替えを行う場合などに適した工法である。

【解答及び解説】

【問 39】 正解 4

1 適切。ひび割れの改修を行う場合のUカットシール材充てん工法では、ひび割れの動きが小さい場合には、柔軟性のある可とう性エポキシ樹脂をシール材として選択することが一般的である。

2 適切。鉄筋コンクリートは、内部に水や塩化物イオンが浸透すると、鉄筋が腐食するなどの劣化が生じるので、浸透性の吸水防止材を塗布し水の侵入や塩化物イオンの浸透を抑制する工法が取られる。

3 適切。外壁の剥落を防止するため、タイル仕上げ面に直接アンカーピンを打ち、繊維ネットを併用しタイル前面の剥落を防止する方法がある。

4 不適切。塗り仕上げ外壁の改修工法における既存塗膜の除去方法である塗膜剥離剤工法は、上塗りのみを剥離することは難しく、上塗りのみの塗り替えを行う場合などに適した方法とはいえない。