下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
マンション管理士 過去問解説 平成21年 問38
【問 38】 マンションの建物の劣化状況の調査・診断に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
１ 金属製の手すりの点検においては、手すりの上部の錆の状況だけなく、支柱の埋込部の腐食の状況の確認が重要である。
２ 赤外線法によって晴天の昼間（温度上昇時）にタイルの浮きを調査した結果、周辺よりも低温の部分が確認されたので、タイルの浮きがあると判断した。
３ コンクリートは中性化するとコンクリートの強度が低下することから、中性化の進行が著しい場合は構造安全性の検証を行うことが望ましい。
４ 鉄筋のかぶり厚さを非破壊検査によって調査するために、はつりによる調査を行った。
【解答及び解説】
【問 38】 正解 １
１ 適切。金属製の手すりの点検においては、手すりの上部の錆の状況だけなく、支柱の埋込部の腐食の状況を確認し、手すりが、崩れ落ちたりしないようにすることが重要である。
２ 不適切。赤外線法によるタイルの浮きの調査は、晴天の昼間（温度上昇時）では、タイルの浮きがある部分は、周辺より高温になる。
３ 不適切。コンクリートは中性化しても、コンクリート自体の強度が低下することはない。中性化が進行した場合は、コンクリートの中の鉄筋の腐食が起きる。
４ 不適切。コンクリートの「はつり」は、コンクリートを削ることであり、非破壊検査ではない。