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マンション管理士 過去問解説 平成21年 問36

【問 36】 国土交通省策定の「長期修繕計画作成ガイドライン及び同コメント」に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 新築マンションの長期修繕計画の計画期間は30年以上としているが、これは、修繕周期が長い建築設備関係の修繕を含むことを想定したものである。

2 長期修繕計画の作成、見直しに当たっては、マンションを適切に維持していくことを前提としているが、高経年のマンションの場合は、必要に応じて建替えも視野に入れて検討を行うことが望ましい。

3 修繕積立金の積立方法における均等積立方式は、計画期間中の修繕積立金の額が均等となるように設定する方式であり、長期修繕計画の見直しによる修繕積立金の額の変更は生じない。

4 機械式駐車場の維持管理に多額の費用を要することが想定される場合は、管理費会計及び修繕積立金会計とは区分して駐車場使用料会計を設けることも考えられる。

【解答及び解説】

【問 36】 正解 3

1 適切。新築マンションの長期修繕計画の計画期間は30年以上としているが、これは、およそ30年目の設備関係の修繕を含んだ期間のことで、修繕周期が長い建築設備関係の修繕を含むことを想定したものである。

2 適切。長期修繕計画の作成、見直しに当たっては、マンションを適切に維持していくことを前提としているが、高経年のマンションの場合は、修繕だけでなく、必要に応じて建替えも視野に入れて検討を行うことが望ましい。

3 不適切。均等積立方式は、長期修繕計画の作成時点において、計画期間に積み立てる修繕積立金の額を均等にする積立方式であるが、この方式でも5年程度ごとの計画の見直しにより、計画期間の推定修繕工事費の累計額の増加に伴って必要とする修繕積立金の額が増加することがある。

4 適切。機械式駐車場は、維持管理に多額の費用を要することがあるので、管理費会計及び修繕積立金会計とは区分して駐車場使用料金会計を設けることも考えられます。