下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成19年 問45

【問 45】 マンションの設備計画に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 1住戸(4人家族)の1日の使用水量を約1立方メートル程度とした。

2 高層マンションにおける排水立て管の通気方式について、排水を管壁に沿って旋回させて排水の流下速度を抑え管の中心に通気を確保する機能を持つ排水用特殊継手を用いた、伸頂通気方式とした。

3 中層マンションにおける給水方式について、水道本管から分岐した水を受水槽を用いず増圧給水ポンプにより直接各住戸に給水する、増圧直結給水方式とした。

4 100V用の照明器具やコンセントのほか200V用の暖冷房機器に対応するため、住戸内配線を単相2線方式とした。

【解答及び解説】

【問 45】 正解 4

1 適切。居住者一人当たりの1日の使用水量は、160~250リットルとされるので、4人家族の場合に1日の使用水量を約1立方メートル(1,000リットル)程度とすることは適切である。

2 適切。排水を管壁に沿って旋回させて排水の流下速度を抑え管の中心に通気を確保する機能を持つ排水用特殊継手を用いる方法は、複数の排水管を1本の立て管に集約することができ、高層マンションにおいて採用される。

3 適切。水道本管から分岐した水を受水槽を用いず増圧給水ポンプにより直接各住戸に給水する方式を増圧直結給水方式というが、これは水道本管の圧力に増圧給水ポンプで圧力を加えているので、中層マンションに用いることができる。

4 不適切。100Vだけでなく、200Vの電気器具に対応するためには、単相2線方式では不十分で、単相3線方式にする必要がある。