下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成19年 問38

【問 38】 マンションの標準的な長期修繕計画に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 平成28年3月に閣議決定された住生活基本計画(全国計画)では、計画期間が25年以上の長期修繕計画に基づく修繕積立金額を設定している分譲マンション管理組合の割合を、平成37年度において70%に引き上げることを目標としている。

2 鉄部の塗装工事の修繕周期について、雨掛り部分は5年、非雨掛り部分は6年とした。

3 修繕工事のために行う調査・診断、修繕設計及び工事監理に係る費用については、管理費を充当することとした。

4 長期修繕計画について、前回の見直しから5年経過したが、現在大規模修繕の工事中であるため、この工事が完了する翌年3月に見直しを行うこととした。

【解答及び解説】

【問 38】 正解 3

1 適切。平成28年3月に閣議決定された住生活基本計画(全国計画)では、計画期間が25年以上の長期修繕計画に基づく修繕積立金額を設定している分譲マンション管理組合の割合を、平成25年度の46%から平成37年度において70%に引き上げることを目標としている。

2 適切。マンションの標準的な長期修繕計画によると、鉄部の塗装工事の修繕周期について、雨掛り部分、非雨掛り部分とも5~7年とされている。

3 不適切。修繕工事の前提としての劣化診断(建物診断)に要する経費の充当については、修繕工事の一環としての経費であることから、原則として修繕積立金から取り崩すこととなる。
*標準管理規約32条関係コメント④

4 適切。長期修繕計画の内容については定期的な見直しをすることが必要であるとされるが、長期修繕計画は、大規模修繕工事の結果を踏まえて行う必要もあるため、現在大規模修繕の工事中であれば、この工事が完了する翌年3月に見直しを行うことは適切である。
*標準管理規約32条関係コメント②