下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
マンション管理士 過去問解説 平成19年 問37
【問 37】 マンションの建物(鉄筋コンクリート造)の劣化の原因と症状に関する次の組合せのうち、適切でないものはどれか。
1 コンクリートのアルカリ骨材反応………………エフロレッセンス
2 コンクリート内部の部分的な膨張圧……………ポップアウト
3 コンクリートの乾燥収縮-…………………………ひび割れ
4 コンクリートの中性化による鉄筋の腐食………剥落
【解答及び解説】
【問 37】 正解 1
1 不適切。エフロレッセンスは、コンクリート中の水分や、ひび割れから浸入した雨水が、コンクリート中の可溶性の物質を溶解し、この溶液が表面に出てきて炭酸化し、固まって白色の粉状等になったもので、コンクリートに含まれるアルカリ分が、骨材の特定成分と反応し、異常膨張やひび割れなどを引き起こすアルカリ骨材反応が原因ではない。
2 適切。ポップアウトというのは、コンクリート内部の部分的な膨張圧によって、コンクリート表面を破壊してできたクレーター状のくぼみのことである。
3 適切。ひび割れは、コンクリートの乾燥収縮によって発生する。
4 適切。剥落は、コンクリートの中性化による鉄筋の腐食によって、鉄筋が膨張することによって発生する。