下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
マンション管理士 過去問解説 平成18年 問50
【問 50】 住戸50戸の甲マンションの管理組合Aと管理受託契約を締結しているマンション管理業者Bに関する次の記述のうち、マンション管理適正化法の規定によれば、正しいものはどれか。ただし、Aには、Bと同一の者ではない管理者が置かれているものとする。
1 Bは、その事務所ごとに、公衆の見やすい場所に、その事務所に置かれている専任の管理業務主任者の氏名等を記載した標識を掲げなければならない。
2 Bは、Aから委託を受けた管理事務のうち基幹事務については、その一部であってもこれを他人に委託してはならない。
3 Bは、Aから委託を受けた管理事務のうち基幹事務以外の事務については、帳簿を作成する必要はない。
4 Bは、定期に、甲の区分所有者全員に対し、管理業務主任者をして、管理事務に関する報告をさせなければならない。
【解答及び解説】
【問 50】 正解 1
1 正しい。マンション管理業者は、その事務所ごとに、公衆の見やすい場所に、標識を掲げなければならない。なお、この標識には専任の管理業務主任者等の記載が必要である。
*マンション管理適正化法71条
2 誤り。マンション管理業者は、管理組合から委託を受けた管理事務のうち基幹事務については、これを「一括して」他人に委託してはならないが、一部を他人に委託することはできる。
*マンション管理適正化法74条
3 誤り。マンション管理業者は、管理組合から委託を受けた管理事務について、帳簿を作成し、これを保存しなければならない。また、この帳簿の作成が必要な管理事務は、基幹事務に限らない。
*マンション管理適正化法75条
4 誤り。マンション管理業者は、管理事務の委託を受けた管理組合に管理者等が置かれているときは、定期に、当該管理者等に対し、管理業務主任者をして、当該管理事務に関する報告をさせなければならない。本問では、管理者が置かれているので、区分所有者全員に対してではなく、管理者に対して報告すればよい。
*マンション管理適正化法77条1項