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マンション管理士 過去問解説 平成18年 問40

【問 40】 耐震基準及び耐震診断に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 昭和56年5月31日以前に建築確認を申講し、同年6月1日以降に確認通知を受けて着工した建築物は、現行の耐震基準が適用されていない。

2 現行の耐震基準は、震度6強から震度7程度の地震に対して、人命に危害を及ぼすような倒壊、崩壊等を生じないことを目標としている。

3 耐震診断は、建築物の構造耐力上主要な部分、屋根ふき材等、建築設備及び敷地について行う。

4 建築物の構造耐力上主要な部分についての耐震診断の結果、各階の保有水平耐力に係る指標が0.5未満の場合は、地震の震動及び衝撃に対して倒壊し、又は崩壊する危険性が高い。

【解答及び解説】

【問 40】 正解 1

1 不適切。現行の耐震基準は、昭和56年6月1日以降に建築確認を受けた建築物について適用されている。

2 適切。現行の耐震基準は、震度6強から震度7程度の地震に対しても、人命に危害を及ぼすような倒壊、崩壊等を生じないことを目標としているとされている。

3 適切。耐震診断は、建築物の構造耐力上主要な部分、屋根ふき材等、建築設備だけでなく、液状化などの問題もあるので、敷地についても行われる。

4 適切。保有水平耐力は、建物が地震による水平方向の力に対して対応する強さを指すが、建築物の構造耐力上主要な部分についての耐震診断の結果、各階の保有水平耐力に係る指標が0.5未満の場合は、地震の震動及び衝撃に対して倒壊し、又は崩壊する危険性が高いとされる。