下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成18年 問39

【問 39】 標準的な長期修繕計画に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 2001年に見直した長期修繕計画を大規模修繕工事が完了した2006年に再度見直し、2021年までの計画を作成した。

2 組合員から長期修繕計画に含まれていない光ファイバ設置工事の要望があったので、管理組合の総会の決議を経て実施した。

3 アルミサッシの取替工事を新築から36年目に行う第3回目の大規模修繕工事に設定した。

4 修繕工事項目及びその部位ごとに、仕様、数量、単価等の根拠を明確に示した内訳を作成し、修繕工事費を算出した。

【解答及び解説】

【問 39】 正解 1

1 不適切。長期修繕計画の内容については具体的な見直しの期間は定められていないので、2001年に見直した長期修繕計画を2006年に再度見直したことは認められる可能性があるが、計画期間が30年以上であることが必要とされているので、2021年ではなく、2036年までの計画を作成する必要がある。
*標準管理規約32条関係コメント②

2 適切。IT化工事に関し、光ファイバー・ケーブルの敷設工事を実施する場合、その工事が既存のパイプスペースを利用するなど共用部分の形状に変更を加えることなく実施できる場合や、新たに光ファイバー・ケーブルを通すために、外壁、耐力壁等に工事を加え、その形状を変更するような場合でも、建物の躯体部分に相当程度の加工を要するものではなく、外観を見苦しくない状態に復元するのであれば、普通決議により実施可能と考えられるとされている。
*標準管理規約47条関係コメント⑥エ

3 適切。アルミサッシの取替工事の修繕周期は、34~38年程度とされる。

4 適切。計画修繕の対象となる工事として外壁補修、屋上防水、給排水管取替え、窓及び玄関扉等の開口部の改良等が掲げられ、各部位ごとに修繕周期、工事金額等が定められているものであることが必要であるとされる。
*標準管理規約32条関係コメント②