下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成18年 問38

【問 38】 新築後5年を経過したラーメン構造のマンションで、廊下側のコンクリート直(じか)仕上げの外壁に、下図のように窓の四隅から斜めに幅0.2mm程度のひび割れがあった。この場合におけるひび割れの原因として想定されるものは、次のうちどれか。



1 コンクリートの中性化による鉄筋の腐食

2 コンクリートの乾燥収縮

3 コンクリートのブリージング

4 コンクリートのアルカリ骨材反応

【解答及び解説】

【問 38】 正解 2

1 想定されない。コンクリートの中性化による鉄筋の腐食によってひび割れが生じる場合は、ひび割れは鉄筋に沿って生じる。

2 想定される。コンクリートの乾燥収縮によるコンクリートのひび割れは、開口部の周囲では放射状に生じる。

3 想定されない。コンクリートのブリージングは、コンクリートの打設後、コンクリートが沈下すると、表面に混練水が分離して浮き出る現象をいう。この場合、鉄筋や部材の上面に規則性のある直線状のひび割れが発生する。

4 想定されない。コンクリートのアルカリ骨材反応は、コンクリートに含まれるアルカリ性の水溶液が骨材の特定成分と反応し、異常膨張やそれに伴うひび割れなどを引き起こすことをいう。この場合、コンクリート表面に多くの不規則な網目や亀の甲羅状のひび割れができる。