下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成18年 問33

【問 33】 甲管理組合と乙管理会社との管理委託契約に関する次の記述のうち、マンション標準管理委託契約書によれば、適切なものはどれか。

1 乙が銀行の取引を停止されたときであっても、甲は、管理委託契約を解除することはできない。

2 乙が管理委託契約で定められた義務の履行を怠った場合であっても、甲は、催告をすることなく直ちに当該管理委託契約を解除することはできない。

3 甲からの管理委託契約の解約の申入れに対し、乙がこれに応じず協議がととのわないときは、甲は、乙と暫定契約を締結しなければならない。

4 乙が管理委託契約で定められた義務の履行を怠っていない場合には、甲は、契約期間中に解約の申入れをすることができない。

【解答及び解説】

【問 33】 正解 2

1 不適切。管理組合は、管理会社が銀行の取引を停止されたときは、管理委託契約を解除することができる。
*標準管理委託契約書20条2項1号

2 適切。管理組合又は管理会社は、その相手方が、本契約に定められた義務の履行を怠った場合は、相当の期間を定めてその「履行を催告」し、相手方が当該期間内に、その義務を履行しないときは、本契約を解除することができる。
*標準管理委託契約書20条1項

3 不適切。相手方の債務不履行の有無にかかわらず、管理組合及び管理会社は、その相手方に対し、少なくとも3月前に書面で解約の申入れを行うことにより、管理委託契約を終了させることができる。したがって、協議が整わなかった場合でも暫定契約を締結しなければならないというわけではない。
*標準管理委託契約書19条

4 不適切。相手方の債務不履行の有無にかかわらず、管理組合又は管理会社は、その相手方に対し、少なくとも3月前に書面で解約の申入れを行うことにより、管理委託契約を終了させることができる。
*標準管理委託契約書21条