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マンション管理士 過去問解説 平成18年 問22

【問 22】 地区計画に関する次の記述のうち、都市計画法の規定によれば、正しいものはどれか。

1 地区計画は、用途地域が定められている土地の区域についてのみ定めることができる。

2 地区計画の区域内においては、土地の区画形質の変更、建築物の建築等を行った者は、当該行為を完了した後速やかに、その旨を市町村長に届け出なければならない。

3 地区整備計画においては、建築物等の用途の制限などは定めることができるが、建築物等の形態又は色彩その他の意匠の制限を定めることはできない。

4 地区計画の区域の全部又は一部について地区整備計画を定めることができない特別の事情があるときは、当該区域の全部又は一部について地区整備計画を定めることを要しない。

【解答及び解説】

【問 22】 正解 4

1 誤り。地区計画は、用途地域が定められている土地の区域だけでなく、一定の要件を満たす用途地域が定められていない土地の区域についても定めることができる。
*都市計画法12条の5第1項

2 誤り。地区計画の区域内において、土地の区画形質の変更、建築物の建築等を行おうとする者は、当該行為に着手する日の「30日前まで」に、一定の事項を市町村長に届け出なければならない。行為完了後に届け出るのではない。
*都市計画法58条の2第1項

3 誤り。地区整備計画においては、建築物等の用途の制限等だけではなく、建築物等の形態又は色彩その他の意匠の制限も定めることができる。
*都市計画法12条の5第7項2号

4 正しい。地区計画を都市計画に定める際、当該地区計画の区域の全部又は一部について地区整備計画を定めることができない特別の事情があるときは、当該区域の全部又は一部について地区整備計画を定めることを要しない。
*都市計画法12条の5第8項