下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
マンション管理士 過去問解説 平成17年 問45
【問 45】 マンションの消防用設備等に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
1 屋内消火栓には、1号消火栓と2号消火栓があり、1号消火栓は、一人でも操作できるが、放水量は2号消火栓に比べ少ない。
2 閉鎖型のスプリンクラー設備には、配管内を常時充水しておく湿式と空管としておく乾式などがあり、寒冷地を除き、乾式が一般的である。
3 泡消火設備は、消火薬剤を水に混入し、泡ヘッドで空気を巻き込み発泡させて放水消火するもので、屋内駐車場などに設置される。
4 連結送水管には、配管内を常時充水しておく湿式と空管としておく乾式があり、寒冷地を除き、乾式が一般的である。
【解答及び解説】
【問 45】 正解 3
1 不適切。1号消火栓と2号消火栓の記述が逆である。すなわち、1号消火栓は二人以上で操作し、2号消火栓は一人で操作し、放水量は1号消火栓の方が多い。
2 不適切。閉鎖型のスプリンクラー設備には、配管内を常時充水しておく湿式と空管としておく乾式があるという点は正しいが、寒冷地では凍結のおそれがあるので乾式が使われるが、それ以外は湿式が一般的である。
3 適切。泡消火設備は、消火薬剤を水に混入し、泡ヘッドで空気を巻き込み発泡させて放水消火するものであるが、これは酸素の遮断と、冷却作用によって消火するもので、水による通常の消火方法ではかえって火災の拡大する油脂関係の火災に使用されるので、屋内駐車場などに設置されることが多い。
4 不適切。連結送水管には、配管内を常時充水しておく湿式と空管としておく乾式があるという点は正しいが、寒冷地では凍結のおそれがあるので乾式が使われるが、それ以外はすぐに水が出る湿式が一般的である。