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マンション管理士 過去問解説 平成17年 問42
【問 42】 マンションの熱伝達等に係る用語に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
1 熱損失係数とは、建物全体について熱の失われやすさを示す値であり、その値が大きいほど断熱性能が高い。
2 熱伝達率とは、材料について熱の伝わりやすさを示す値であり、一般に密度の低い材料ほどその値は大きい。
3 熱伝導率とは、材料とそれに接する空気との間で熱の伝わりやすさを示す値であり、材料表面の空気の動きに影響される。
4 熱貫流率とは、外壁等の建物の各部位について熱の通過しやすさを示す値であり、熱伝導率と熱伝達率の2要素により決まる。
【解答及び解説】
【問 42】 正解 4
1 不適切。熱損失係数とは、外壁や天井・床などの各部位の熱の逃げる量(熱損失量)を計算し、各部位の熱損失量を合計したものを延床面積で割って算出するもので、その値が大きいほど断熱性能が「低い」。
2 不適切。材料について熱の伝わりやすさを示す値は、熱伝達率ではなく、熱伝導率である。
3 不適切。材料とそれに接する空気との間で熱の伝わりやすさを示す値で、材料表面の空気の動きに影響されるのは、熱伝導率ではなく、熱伝達率である。
4 適切。熱貫流率とは、外壁等の建物の各部位について熱の通過しやすさを示す値であり、これは熱伝導率と熱伝達率の2要素により決まり、熱貫流率が大きければ熱を通しやすい。