下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
マンション管理士 過去問解説 平成17年 問40
【問 40】 鉄筋コンクリート造のマンションの耐震性向上に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
１ 薄型鋼板を柱に巻き付ける工法は、柱の靭性を高める上で有効である。
２ 炭素繊維シートをスラブ下の梁に張る工法は、梁の靭性を高める上で有効である。
３ 柱と一体化した腰壁及び垂れ壁は、柱の耐震性を強化する上で有効である。
４ 柱と一体化した袖壁は、柱の耐震性を強化する上で有効である。
【解答及び解説】
【問 40】 正解 ３
１ 適切。薄型鋼板を柱に巻き付ける工法は、柱のせん断力に対する強度が増すので、柱の靭性を高める上で有効である。
２ 適切。炭素繊維シートをスラブ下の梁に張る工法は、梁のせん断力が増し、梁の靭性を高める上で有効である。
３ 不適切。柱と一体化した腰壁や垂れ壁があると、柱が短柱化されることになるので、せん断力により破壊されやすくなるので、柱の耐震性を強化する上で有効であるとはいえない。
４ 適切。建物から外部に突き出して設ける袖壁は、柱と一体化すると壁として機能するため、柱の耐震性を強化する上で有効である。